【完】告白のスカイラウンジ
「お金はかかりません」
「そうなの?ということは、私にするお願いは決まってるんだね?」
「はい。即決で決めました。付き合ってください」
「え!?付き合う!?」
「あ、間違えました!付き合ってほしいところがあります。ここから近いので一緒に行きましょう」
「ああ、そういうことね。びっくりさせないでよ」
「びっくりって……もし、『そう』なら?」
相葉君は真剣な表情になって私に答えを求めた。
そしてその答えを聞く間もなく、「頑張ったご褒美が欲しいです。一緒に来てくれますか?」と、右手を真っすぐに私に差し出した。
体を刺激するこの音は、花火の音なのか心臓の音なのか。
相葉君の手を取ったのは、仕事が終わった解放感からなのか―――。