白い狐は出会いの季節





…………。



「……えで。」



誰かが呼んでいる。



重いまぶたを開けて、目の前に広がる暗闇を見た。




どうやら、ここは夢の中らしい。



「かえで。」




今度は、はっきりと聞こえた。


男か女かもわからない声。いったい何処から聞こえてるんだろう。



「誰??何処にいるの?」



私は色んなところに目を移すが、相手は見当たらない。


暗闇が広がるばかりだ。




後ろかな?


私は後ろも確認しようと、振り返ろうとした。











< 93 / 121 >

この作品をシェア

pagetop