I line xx
先日蘭の結婚式があった


ハルはツアーがあってくることができなかった


蘭が二度目の結婚なので


家族だけのシンプルなものだった


最近増えているらしい


式場の方がそう言っていたと


久しぶりにあった蘭のお母さまが


そう話していた


次はあなたの番ね


お母さまにそう言われた時


すごく嬉しかった



今年は結婚したのは蘭だけじゃなかった


五月にも一人


来月は会社の女の子が


産休に入る


先月から後任の派遣社員の女の子がやってきた


可愛い女の子で


独身の男性社員が時々覗きにやってきた


入社したときは


ずっと働くつもりでいた


ずっと周りの人達と一緒に働くのだと


思っていたのに


この二年ほどで


自分の周りの人間関係はかなり変化していた


上司も変わった


以外に変化はあることなのだと


最近知った


だからこそ


大切な人とは離れたくない


そう感じ初めていた


一分一秒でも離れたくない人


ハルそれがあなただよ



どんなに仕事ができる人より


私はあなたがいい


勿論、ハルは少しずつ世間に認められはじめている


上手く言えないけど


あなたがいい


あなたとなら


毎日を楽しいものにしてくれる


それはあなただからだ


どんな時も


私を信じて愛してくれた


たとえ毎日逢えなくても


あなたがこの世界にいる


そのあなたと


繋がっている


その事がいつも私を支えてくれた


私の中であなたはたった一人の人なのだ



こんなに毎日が楽しくて愛しい


そう教えてくれた人


この気持ちにもう迷いはなかった



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