新選組と最強少年剣士
空気が張りつめ、土方さんから少なからず殺気を感じる。


武士、同士、新選組。


この人にとって‥‥‥ここにいる隊士達にとってはかけがえのない居場所、か。


「襲われたのは佐ノ助だ」


ああ、やっぱりか。


僕は細く微笑んだ。


そんな僕を見て、土方さんは更に眉間に皺を寄せる。


「これもお前の予想通りか?」


「フフッ、さぁ?どうだろうね。ただ、僕が間者の立場なら、真っ先に佐ノさんを狙う」


「‥‥‥なぜだ?」


「僕の推測が正しければ、襲われたのは今日の深夜。場所は佐ノさんの部屋。

佐ノさんの得意な武器は槍だからね。刀の稽古時間もしれてるだろうし。

槍は室内じゃあ上手く操れない。それも、物のある狭い場所、それに加えて深夜。

恐らく佐ノさんは寝てただろうし、起きた瞬間に目がすぐ馴れたわけじゃないでしょ?

そこを奇襲すれば、殺せなくとも多少は傷をつける可能性が出てくる」


「敵の立場になって、か。だが‥‥‥」


今度は土方さんが僕に逆に綺麗に笑ってきた。


「1つ間違いがあるな」


「へぇ?何?」


「佐ノ助は確かに奇襲された。だが、かすり傷程度で被害はほとんどないって言ったらどうする?」


このことに、僕は流石に驚いた。


奇襲されたのにかすり傷?


それはまた‥‥‥


「!、まさか‥‥‥」


あることを思いつき、土方さんを見つめる。


土方さんも‥‥‥佐ノ助さんが狙われるのを予め予想していた?


いや、これは‥‥‥違う。


「あんたも人が悪いな。山崎さんに監視させてたな?」
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