天空の覇者

援軍

「それは事後承諾でしょう」

静けさが漂う部屋で若い男が自信ありげに語る。

「とはいえ組織の和を無視した暴挙は黙認できぬ」

若い男の不遜な態度に腹立たしい老齢の男が突っ返す。

俺は、その様子を信じられない…といった顔で見ていた。

俺のやった事…例え後々世界の為になるとはいえ民間人まで巻き込んだ暴挙…弁護のしようなんて無いものと思っていたからだ。

それなのに…

静かな筈の法廷は、無理矢理にでも俺を無罪…もしくは軽微な罪状に持って行こうとする若い弁護士の熱気で息苦しさすら感じる荒れ様だった。
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