奇形少年少女

美紀と
知り合ったのは

三年前

高校生の頃だった。


同じ趣味なんか
一つもなかったくせに


すぐに仲良くなったんだ

それは

お互いの
酷い家庭が

二人の絆を
近付けたの
かもしれない。




特に
美紀の家庭は
酷かった。


父親しかいない
家庭で



いつだって
罵声が
響いてる


そんな
家庭だった




それでも
美紀はいつも
笑っていて



僕の太陽
みたいだった。







< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop