恋花火
「なんだったぁ?」


教室に入るなり、瑞穂が聞いてきた。 


「花火大会、一緒に行こうって。」


「…へー。告白かと思ったぁ。」


「そんなワケないじゃん!ありえないよ!!」


「ゆりって鈍感だよね。」

「鈍感?なにそれ?」


瑞穂はニコッと笑って、応えてくれなかった。 



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