この気持ちを消して……

その時初めて気づいたのか、早坂さんは私を睨んだ。

「ごめん遥真!私今日寄るとこあるから!」

私は走ってその場を去った。

「え、りーちゃん!」

遥真に呼ばれたけど私はそのまま走った。

家に帰り、階段を駆け上り部屋に入った。

「ごめんね、遥真、私、まだ笑顔で応援してあげられなくて、ごめんね、ヒック」

私はその場に座り込み泣いた。泣く資格なんてないって分かっているのに涙は止まってくれない。
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