夢と現実の交差点
「夢の決定権!?……ってことは、夢を自由自在に操れるんですか?」
バクが夢の管理をしている(見守る)のみだと思っていた俺は驚きで声が裏返りそうになる

「そういうことだ」
当然だというように、堂々と肯定するバク…もといフランツ氏


「そろそろ本題に入ろうか
明日斗君、君にはここで一つ選択をしてもらいたい

その選択とは、君のこれからについて非常に重要な意味をもつかも知れない
じっくりと聞いて、慎重に決めるといい

選択したら、もう戻ることはできない
真剣に考えなさい
心の準備はいいかね?」

 まだ、この状況を呑み込めない
 自分のこれからなんてよくわからないけど、選択はしなければならないようだ
 俺は目を閉じ心を統一させる
そして、ゆっくりと頷いた

「よし、話すとしよう
君は、昨日のような夢を見ていたいかい?
選択肢は、「はい」と「いいえ」の二択だ
因みに、「はい」を選ぶと、昨日のような夢を見つづけるようになる
「いいえ」を選ぶと、見ないようになるという感じだ

「俺は……」

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