クリスマスの奇跡

その手紙は、ポケットの中に入っていたメモ帳を取り出して簡単に書いた。


「やすくんへ

こないだの返事、聞きたいんやけどいつやったら聞けますか?」


そう記し、廊下にいた勇人にその用紙を託した。

他の人に万が一見られた場合を考えて、名前は書かなかった。
わかるでしょう、きっとっと思い彼からのアクションを待った。

その日の放課後、勇人が明日にいぐらに放課後きてと言われ、いよいよか・・・・。

そう思った。

再来週は体育祭だった。

もし、付き合うことができたら・・・・・・・・。

そのことで頭がいっぱいになった。

なぜ、そう思ったのだろう。前までダメもとで無理だって言っていたのに(笑)

そんなふわふわした気持ちでその答えを聞くのを待っていた。



「ごめん・・・・。やっぱり、まだ知らんから友達でいいなら・・・・。」

そう言われた。わかっていたはずなのに、どうしてショックを受けている自分がいるのかわからなかった。

「そうだよね、ごめんね。ありがとう」

私は、にこりと笑ってそのまま帰った。


家に帰ると、私はしばらくの間ショックを受けていた。
でも、友達にはなれた。だから、これから頑張ろう!!そう思った。

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