11時30分に解ける魔法
 ツリーは瞬き、除夜の鐘は鳴り、後ろでは、姉がひとりでのろけている。
 なんだかとりとめのない部屋の中、ようやく、添真が口を開いた。

「なんで、俺がお前にプロポーズされているっ」

「あら、添真もさっきしたじゃない」
「じゃあ、お前が先に返事しろっ」

「嫌よ。
 今、私がしたんだからっ」

「俺が此処まで、頑張ったんだろっ。
 恥ずかしいセリフまでいっぱい言わされてっ」

 ……確かにな。

 あれ、おねえちゃんたちに言わされたんだろうな、と思う。

「じゃあ、しょうがない。
 プロポーズ、受けてあげます」
と威張って言うと、

「お前がそう言うなら、しょうがない。
 俺もお前のプロポーズ、受けてやるよ」
とやはり添真も威張って言ってきた。

 やはり、似た者同士のようだ。
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