永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「なっちゃん、私も……後悔したくないから言うよ」
「ん、おう……」
「私にとってなっちゃんも大切な人だよ。ここまで傍にいてくれて、どれだけ心強かったか……感謝してもしきれないくらいに……」
そう言って笑えば、なっちゃんは私の笑顔を見つめたまま、眩しそうに目を細めた。
なっちゃん……?
何も言わないなっちゃんを、首を傾げて見つめ返す。
トクンッ、トクンッと……。
早まる鼓動は、なっちゃんを見つめているから?
胸の高鳴りに、私はなぜだか幸福感と切なさを同時に感じた。
「………行こうぜ、さみぃし……」
「へ、うんっ」
そして、唐突に歩き出したなっちゃんに慌てて駆け寄ると、不意に左手を握られる。