別れるための28日の蜜日
申し訳なさそうに言ってくれるのは2年先輩の町田さん。優しそう、と表現するか、優柔不断そう、と表現するか迷う性格と、それが現れた容姿をした主任さんだ。

「いえ、ちょっとぼーっとしてただけです。すいません、仕事しますね」

慌てて取り繕った私に、とても穏やかな微笑みを向けてくれる。

「山内さんはいつもちゃんと仕事してるから、ちょっとくらいは大丈夫だよ。むしろちゃんと休憩して欲しいな」

そう言って戻って行く町田さんの背中を見つめる。学生時代ラグビーをしてたという町田さんはガタイが良くて、ちょっと迫力がある体型だ。それに柔和な雰囲気が付いて、ちょっとプーさんみたいな人。




そうだな。町田さんにお願いしてみようか。









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