Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
あこの家の近くの曲がり角に誰かが立っている。

白い息を吐きながらたっている。

あこの部屋は二階。
二階のあこの部屋の窓からだと、誰なのかまではハッキリ分からない。

でも、あこには分かったんだ。

ケン。

あこは部屋の壁にかかっている時計を見た。

時計の針は丁度8:00を差していた。

ケン!
いつからそこにいるのっ!?
そうだよね……

ケンは、不安で押し潰されそうなんだ。

付き合った、次の日もそうだった。
ほっぺを真っ赤にして…
手なんて氷のように冷たくて…

「付き合った事が夢だったら…」
そう不安になって何時間も、その角であこを待ち続けていたよね?

ケン!!

バンッ!!
あこは気が付いたら部屋を飛び出していた。

階段を一気に掛け降りる。
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