甘々なボスに、とろけそうです。
「聞いたよ、ボスから。すっごく大変なことやってるって。偉いよね」
遊びたい盛りなのに、大きな仕事して。
「誉めてもなにもでないよー?」薄型ノートパソコンを操作しながら答える。テストプレイするためのソフトかなにかを、立ち上げてくれているのだろう。
「いや、もう、ただ凄いなって。私なんてゲームやって楽しんでる側でしょ。でもそれって、たくさんの人たちが、知らないところで一生懸命作ってくれてるから、楽しむことができるんだよね」
「…………」
「新機能の本格的な実装がいつになるかわからないけど、私、楽しみに待ってるよ。いち猫プリユーザーとして。何万人もの人をわくわくさせられるって凄いよね。ウィルくんのこと、心から尊敬しちゃうなぁ」
「ミーコ」ウィルくんが、顔を上げた。
「誉めすぎ」
だがしかし、誉めずにはいられない。お世辞とかじゃない、素直な想いだった。
「……ボスのこと、そんなに好き?」
どうしたのいきなり。
「えっ、うん」自分でも驚くほどに。出会った瞬間、私はボスに心を奪われていたのだと思う。
「猫プリの、推しキャラよりも?」
「そ、それは、まぁ。って、比べるのはおかしくない!?」
「それもそうだね。でも、ミーコの中で猫プリは、その程度のものなんだね」
「そんなことないよ……! あのゲームは、たとえ恋人がいようが、いくつになろうが、ときめきや青春をくれる、尊いゲームなんだよ!」
「ふーん」
「だから、私はこれからも癒されに猫プリを開くよ。そんなゲームのバージョンアップに期待してるもん!」
「へぇ」