甘々なボスに、とろけそうです。
ウィルくんの返事が、どんどん適当になっていく。こっちは、猫プリの魅力を熱弁しているのに。
またノートパソコンをいじり始めるウィルくん。
「よし、これで遊んでみて」準備が整ったようだ。
「その前に――これだけ言っとく」
ウィルくんは、内緒話でもするように口の横に手を当てて、耳元でこう囁いた。
なになに、プレイ前の注意事項かな、と耳を澄ます。
「――ボク、ミーコが好きみたい」
(!?)
「なんで恋愛経験値0の女の子に心乱されちゃうかな」
冗談っぽくそういって立ち上がると、背を向けてデスクに向かって歩き出す。
「相手がボスじゃなかったら、絶対ミーコのこと振り向かせる自信あるのに」
「ウィル……くん……」
「悔しいなー。でもなんか、言って良かったよ。モヤモヤしてたのが、スッキリした」
振り返ったウィルくんは、とびきりの笑顔を私に向けてくれる。
「ミーコが明日も頑張ろうって思えるようなゲーム、作るね」
その表情は、紛れもなく15歳の少年だった。