甘々なボスに、とろけそうです。


「誤魔化すってことは、あるんだ? やらしいなー」


「ないよっ!!」


……しまった。反射的に、答えてしまった。


「ミーコ、顔が林檎みたいに赤いよ」


誰のせいだ。


「彼氏できたことないの?」


「……ないよ」


もう……どうしてここで、彼氏いない歴=年齢なことを暴露しなければならないの。


「ねぇ、大事なものなんじゃないの? こんなにバラバラに散らかして……」


「読んだから、いらないや」


へっ?


「1度読めばインプットされるし」


わお。


1度見たものを、そっくりそのまま頭にコピーできちゃうタイプの天才が、世の中にはいるそうだ。

頭の中で記憶したことを好きな時に引き出せちゃうなんて、いささか信じ難いが、たしかに存在するという。

ウィルくんが若くしてここにいる理由がわかったよ。その並外れたIQが武器ってわけか。

それから、その……自由奔放でいて許される、なんともずるいキャラ。


「ミーコ、しばらくって、いつまでいるの?」


「8月末までだよ。9月から大学が始まるから」


「そっか。じゃあ1ヶ月、ボクの好きに使えるんだね」


「へっ、変なことは、しないよ?」


と、その時。グゥゥ……と、お腹がなった。


「ミーコ、お腹空いてるの?」


「うん……」



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