君に向かって手を伸ばす



中学二年、三学期、春休み前日
なんでいまさら…今こんなこと私に言ってきて何か変わるのかな…もっと前に話しかけてくれたらいいのに



『そっか…』

伊藤さん、花田さん、三宅さん。
三人ソフト部…同じショートヘアーなのにどうしてここまで違うんだろう。
恐るべし吹奏楽部。


「ほらほら、こういう感じ!!地味!!的な?」

「ちょっと~失礼でしょ」

「まぁわかるけど…ごめんね木山さん」

男っぽくって思ったことは口に出すタイプ伊藤さん

おしゃれで頼れるお姉さんタイプ花田さん

空気が読めて笑顔で怖いことをいうタイプ三宅さん





この人達に言われたことがずっと私の中に残ってて…

特別な地味…
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