弁護士シリーズ作品第2弾!
『最強の弁護士軍団』
きっと…
きっと達哉はお腹を抱えて笑ってるだろうな…
達哉にこんな晧覬の姿が想像できない筈だからね…
達哉…
本当に有り難う。
私の本当の気持ちを教えてくれて…
晧覬は私を抱き上げ霊園を出た。
『瑠璃?達哉と何を話してたんだ?』
晧覬が訊いて来たので内緒と言うと…
『二人だけの秘密って言う奴なのか?俺にも内緒なの?』
晧覬が嫌な顔をしたので私は晧覬の耳元で…
達哉に子供が出来てると言われた事だけを話した。
晧覬は歩みを止め…
私の顔とお腹を交互に観て…
『瑠璃?今から病院に行くよ!達哉が言ったんなら間違い無いと思うけどとにかく今から産婦人科に行くゾ!』
晧覬はそう言うと私を車に乗せて桐生総合病院まで行ってしまった。
保険証やお財布が無いのにどうやって診察を受けるのか?
私がそう言うと…
『ちゃんと瑠璃の鞄は持って来てあるんだよ!ほら!』
晧覬はそう言って私の鞄を運転席の足下から出した。
用意がいいと言うのか?
『鞄を置いて行く訳にはいかないからね誰が出入りするか?解らないから…』
晧覬はそう言った。