ハッピーネガティブシンキング
正気に戻ったわたしは気付いた。
先程はわたしの「何でそんなこと言うの」という反応に合わせてくれていたのだと。
「……あははっ」
思わず声を上げて笑ってしまう。
「……よーしっ、ご飯作る!」
勢い良く起き上がったわたしに、郷ちゃんは力なく声を絞り出す。
「……何でそんな元気なの……」
「出来るまで寝てて良いよ」
部屋着に袖を通しながら振り向き、笑顔を向けた。
わたしはこの人の、ネガティブシンキングが居心地が良かったのだと、思い出した。
この人が居てくれることが、良いことなんだと、思った。
END.


