LAST



ピーーーーーーーーーーーーーーーーー
病室に鳴り響く音…
廊下にも響き渡っていた…






私はいつの間にか眠ってしまっていた
モニターを見て頭の中が真っ白になり
何度も何度も揺らしては名を叫んでも
返事をしてくれる事もなく温かい手で
握ってくれる事もなく…私は崩壊した…










「Sさん 0時0分 ご臨終です
御冥福をお祈り致します…」
と私はその場から立てなかったが
重たい足を立て直し医師に
ゆっくり頭を下げた









Sの携帯を開くとメモ帳にはもしこうなった時の連絡先が書いてあり私は全員に連絡をして
私もマネージャーやスタッフなどに連絡し
お通夜とお葬式を手伝って貰いました









家に帰って既に用意されていた額の写真と一枚の手紙を取り出し私はソファーに座って
読み始めたのだった


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