暁月夜
タクさんが頭を抱えて重いため息をつく。
お兄さん的存在のタクさんには悩みがつきなさそうだな、と他人事。
「オレら今から深夜練すんだよ、日中メンバーの予定が合わなくてな。お前せっかくここまで来たんだし見ていけば?」
「いいんでしょうか」
「いーよ別に。タクのいう"貴重な意見"とやらも興味あるし」
ギターを弄りながらにやりと笑い私をみるゴロウさん。
許可もいただいたことだし見ていこうか。
このままひとり放り出されても帰り道がわからないことだし。