赤い糸~切れた糸の続き~
「…彰、ごめんね、お会計…」と私が言うと、気にすんなと笑ってくれた。
私たちは店を出てアレクにまたがる。
しばらく走った頃、旅館に着いた。風情ある旅館。
ステキな場所だった。
降りた私たち…。私と彰はロビーに向かった。
せっかく来たから温泉入って帰ると言う彰を私は止めた。
「ねぇ、お願い。今日だけは一人で過ごしたくないの‼一緒にいて?」私は上目使いで彰を見た。
色々思い出して辛くなるのは目に見えてる。
それなら少しでも楽しい時間を彰と過ごしたい。
そう思うのだ。そんな想いが通じたのか、彰は深いため息を着くと、
「しゃぁないな。羅菜がそう言うなら、今回だけだよ?」と泊まる約束をしてくれた。
そして、改めてロビーに向かった私たちは、二人で泊まる手続きをした。
部屋に向かいながら話すのは、何をするか?だ。
部屋に着くと、荷物を置いてくつろぐ。
お茶を入れて、お茶を飲みながら。
学生の頃の話や咲斗さんとの思い出話、最近気になってる健斗くんのことや仕事の話をした。
ウンウン、と頷きながら彰は最後まで話を聞いてくれた。
温かいお茶が胃に染みた。
しばらくして、「そろそろ風呂行こっか」と言ってくれた。
そして、私たちは、それぞれにお風呂に向かった。
大きな温泉がいくつも並び、どこに入ろうか迷ってしまった。
かけ湯をしていざ、温泉へー
はあぁ、癒される。強ばった体はほぐれて疲れが取れていくような気がした。
そう言えば、彰、露天がオススメだって言ってたっけ?
今のシーズンはベストシーズンだって。
少し体を温めた私は、露天の方に向かった。
彰の言う通り、露天は最高だった。
木々は紅葉し始め、見事なコントラストを演出している。
そんな美しさに魅入ってしまった。
そして、ついつい長く入ってしまって、体はふやけそうになってる。
はあぁ、けど…ホントに良かったぁ。
身も心も温まって温泉を後にした。
部屋に戻ると浴衣姿の彰がいた。
ドキッとする。こうして男性と一緒に過ごすことなんて何年ぶり?って初めてか。
咲斗さんとは私がまだ高校生ってのもあって遠出とかしなかったしなぁ。
って、私、また咲斗さんのこと思い出してた…
「何突っ立ってんの?メシ食おうよ?」と彰に言われて我に返った私は慌てて席に着いた。
夕御飯は豪華な初めて食べる懐石料理だった。
どれも美味しい…思わず笑みがこぼれた。
そんな私を楽しそうに笑って見ている彰。
「良かった。嬉しそうで。ここにして…」と彰は言ってくれた。
食事の後も寝るまで沢山話した。
いざ、布団に着くと中々寝付けない。
男の人とこうして二人っきりでこんなことになるなんて…
今まであり得なかった。
これからも先もずっと、咲斗さんとこうして過ごしていくつもりだった。
なのに…元カレだった人とだなんて…。
気づけば横から寝息が聞こえる。
もう眠ったのか…マイペースなのか疲れてたのかわからないが…。
しばらくして私も眠りにつけた。
が、相も変わらず、寝相が相当悪いらしく、暴れまわっていた。
翌朝ー
目を覚ましたところは、お布団の無いところだった。
「おはよう?」笑う彰に私は顔を赤くする
ーやってしまったー
そう、私はかなり寝相が悪く、家族にも散々迷惑かけてきた。
だからほんとはこんなこと避けるべきだった。
なのに…
彰は笑ってくれた。
そして、何食わぬ顔して、「ほら、早く朝メシ食おう」って言ってくれるんだ。
こんな人を好きになるべきかもしれない。
けど…私はこの人にもう恋愛という感情がわかないのは事実。
終わった過去だと思ってるし…。
それよりかは最近気なるのは健斗くんだ。
どーしたんだろう?私。
健斗くんのこと、何でこんなにも気になるの?
私たちは、朝食を食べ、チェックアウトをして、ホテルを出た。
帰り際ー
「いつでもここ、おいでよ」と彰は言い残し、帰っていった。
そして、アレクにまたがり、私も家に帰った。
私たちは店を出てアレクにまたがる。
しばらく走った頃、旅館に着いた。風情ある旅館。
ステキな場所だった。
降りた私たち…。私と彰はロビーに向かった。
せっかく来たから温泉入って帰ると言う彰を私は止めた。
「ねぇ、お願い。今日だけは一人で過ごしたくないの‼一緒にいて?」私は上目使いで彰を見た。
色々思い出して辛くなるのは目に見えてる。
それなら少しでも楽しい時間を彰と過ごしたい。
そう思うのだ。そんな想いが通じたのか、彰は深いため息を着くと、
「しゃぁないな。羅菜がそう言うなら、今回だけだよ?」と泊まる約束をしてくれた。
そして、改めてロビーに向かった私たちは、二人で泊まる手続きをした。
部屋に向かいながら話すのは、何をするか?だ。
部屋に着くと、荷物を置いてくつろぐ。
お茶を入れて、お茶を飲みながら。
学生の頃の話や咲斗さんとの思い出話、最近気になってる健斗くんのことや仕事の話をした。
ウンウン、と頷きながら彰は最後まで話を聞いてくれた。
温かいお茶が胃に染みた。
しばらくして、「そろそろ風呂行こっか」と言ってくれた。
そして、私たちは、それぞれにお風呂に向かった。
大きな温泉がいくつも並び、どこに入ろうか迷ってしまった。
かけ湯をしていざ、温泉へー
はあぁ、癒される。強ばった体はほぐれて疲れが取れていくような気がした。
そう言えば、彰、露天がオススメだって言ってたっけ?
今のシーズンはベストシーズンだって。
少し体を温めた私は、露天の方に向かった。
彰の言う通り、露天は最高だった。
木々は紅葉し始め、見事なコントラストを演出している。
そんな美しさに魅入ってしまった。
そして、ついつい長く入ってしまって、体はふやけそうになってる。
はあぁ、けど…ホントに良かったぁ。
身も心も温まって温泉を後にした。
部屋に戻ると浴衣姿の彰がいた。
ドキッとする。こうして男性と一緒に過ごすことなんて何年ぶり?って初めてか。
咲斗さんとは私がまだ高校生ってのもあって遠出とかしなかったしなぁ。
って、私、また咲斗さんのこと思い出してた…
「何突っ立ってんの?メシ食おうよ?」と彰に言われて我に返った私は慌てて席に着いた。
夕御飯は豪華な初めて食べる懐石料理だった。
どれも美味しい…思わず笑みがこぼれた。
そんな私を楽しそうに笑って見ている彰。
「良かった。嬉しそうで。ここにして…」と彰は言ってくれた。
食事の後も寝るまで沢山話した。
いざ、布団に着くと中々寝付けない。
男の人とこうして二人っきりでこんなことになるなんて…
今まであり得なかった。
これからも先もずっと、咲斗さんとこうして過ごしていくつもりだった。
なのに…元カレだった人とだなんて…。
気づけば横から寝息が聞こえる。
もう眠ったのか…マイペースなのか疲れてたのかわからないが…。
しばらくして私も眠りにつけた。
が、相も変わらず、寝相が相当悪いらしく、暴れまわっていた。
翌朝ー
目を覚ましたところは、お布団の無いところだった。
「おはよう?」笑う彰に私は顔を赤くする
ーやってしまったー
そう、私はかなり寝相が悪く、家族にも散々迷惑かけてきた。
だからほんとはこんなこと避けるべきだった。
なのに…
彰は笑ってくれた。
そして、何食わぬ顔して、「ほら、早く朝メシ食おう」って言ってくれるんだ。
こんな人を好きになるべきかもしれない。
けど…私はこの人にもう恋愛という感情がわかないのは事実。
終わった過去だと思ってるし…。
それよりかは最近気なるのは健斗くんだ。
どーしたんだろう?私。
健斗くんのこと、何でこんなにも気になるの?
私たちは、朝食を食べ、チェックアウトをして、ホテルを出た。
帰り際ー
「いつでもここ、おいでよ」と彰は言い残し、帰っていった。
そして、アレクにまたがり、私も家に帰った。