赤い糸~切れた糸の続き~
私は家についた。

いつものように食卓に着くと、すでに皆揃ってる。

けど…少しだけ空気がおかしい。

異様な空気だ。

いきなり箸を置いて、聖は

「姉ちゃん!」と私を呼んだ。

はい!思わず大きな声が出てしまった。

「こらぁ、メシだろ!今は…」とすかさずお父さんが言う。

聖は大人しく座ってご飯を食べ始めた。

そして私も食べる。

けど…聖はやっぱり様子が可笑しく、ソワソワしている。

何かあったのだろうか?

私は聖と目を合わせないように早くご飯を食べた。

食べ終えると、「…姉ちゃん!」とやっぱり聖は言ってきた。

嫌な予感がする。何を言われるの?

「とりあえず部屋行こ?」なんて笑顔で言わないで!

その笑顔が怖いんだから。

聖は私の腕を引っ張り、私の部屋まで連れてきた。

部屋に入るなり、ベットに座る聖。

私はどーして良いのかわからず立ちすくむ。

「とりあえず、ここ座ったら?」と聖は言ってきた。

そして私は聖の横に座った。

「単刀直入に、アイツとキスしたってほんと?」といきなり言われた。

「…違う!あれは…」と私が言うと、

「そこじゃない。ハッキリと言うけど、何でアイツをふったの?」と聖は質問を変えてきた。
< 23 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop