愛‥とは?夫婦‥とは?
3項

狂いだす


大空に再会した、あの日から

私は出勤の時間を変えたりして
お隣さんに会わないようにした。

紗輝斗は、イライラしていたが
私は、紗輝斗と結婚したんだよ。

紗輝斗の妻なんだよ。
と、一生懸命態度で示して
気持ちも伝えた。

そんな生活も三ヶ月を過ぎたころ
紗輝斗が、酔って帰るように
なってきた。

それは、毎日・・毎晩・・続いた。

何か、言ってくれたら
対処できるのに
紗輝斗は、何もいわない
「接待あるから、綾華は寝てな。」
「紗輝斗、体、壊さないようにしてね。」
と、言うだけ。

そんな日々の中
紗輝斗は、帰らない日も出てきた。

「どこに泊まったの」
と、訊ねても
「会社に寝た。」
「カプセルホテル」
「ネットカフェ」
と、言うだけ。

私も、どうしていいのか
わからなくなっていた。

あれから、
大空をみかけることはあっても
話をすることなどない。

まして、目を合わせることすらない。


今日も、紗輝斗が
「飲み会だ」
と、言うから

私は、メグに連絡して
会う事にした。
< 22 / 85 >

この作品をシェア

pagetop