明日の蒼の空
「りさちゃんのお父さんとお母さんの話をするのは、また今度にして、みんなで晩ご飯を食べましょう」
 明るい声で言った夏美さんも、りさちゃんの胸の内を察知したのだと思う。

 オレンジ色のエプロンを身にまとい、いつもの明るい笑顔でキッチンに立った。

 今はりさちゃんの両親のことは忘れて、私も笑顔で振る舞わなければならない。

「りさちゃんは、ハンバーグは好き?」

「う、うん」
 小さな声だったけど、りさちゃんは私の質問にも答えてくれた。

「今からハンバーグを焼くから、そのまま座っててね」

 今夜の夕食のメインディッシュは、イタリアンチーズハンバーグ。

 下ごしらえは出来ているので、あとはフライパンで焼くだけ。

「出来たわよ」
 私が焼いたハンバーグを、夏美さんがお皿に盛り付けてくれて、りさちゃんの前に置いてくれた。

「すごくおっきいね」
 驚きの声を上げたりさちゃんは丸々一つ。夏美さんと私は半分ずつ。

 ハム野菜サラダとご飯とお味噌汁もテーブルに並べて、夏美さんはりさちゃんの隣の席に座り、私はりさちゃんの真向かいの席に座った。
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