明日の蒼の空
 今朝は昨日より冷え込みが厳しい。室内に居ても、吐く息が白くなる。

 寒いからなのだろうか。被っていないと落ち着かないのだろうか。大切な帽子なのだろうか。りさちゃんは起きてからすぐに赤い毛糸の帽子を被っていた。

 眠たそうな目をしているけど、顔色は良いように見える。

「いただきます」

 今朝も三人でテーブルを囲んで朝ご飯を食べた。

 りさちゃんも納豆が好きなようで、お茶碗一杯の納豆かけご飯を美味しそうに平らげた。

 口の周りに納豆のネバネバを付けたまま、お味噌汁を飲んでいる。

 食欲があるということは、元気な証拠。

「りさちゃんの面倒をお願いね」
 昨日、りさちゃんと一緒に歩いて帰って来た夏美さんは、いつもより早めの出勤。

「はい、任せてください」

「それじゃあ、また夕方にね」

「はい、いってらっしゃい」

「いってきます」
 私とりさちゃんに見送られ、夏美さんは歩いて出勤した。

 青空が広がっているけど、冷たい風が吹いている。

 外は寒いので、私とりさちゃんは家に入った。

「お出かけする前に家事をするから、おうちの中で遊んでてもらえるかな」

「うん。わかった」
 元気な声で返事をしてくれたりさちゃんは、ダイニングの椅子に座って、ルルくんと一万本のアスパラガスを読み始めた。

 私はりさちゃんの様子をちょこちょこ見ながら、キッチンとリビングの掃除をして、庭の物干し竿に洗濯物を干した。
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