明日の蒼の空
 私はリュックサックを背負ったまま、小さな島を歩き回ってみた。

 島の端から端まで、三十歩くらい。

 どの方向から歩いても、三十歩くらい。

 上空から見てみないと、はっきりとはわからないけど、どうやら、円形の島のよう。

 島の上には我が家しかいなくて『星のしずく海岸にようこそ』と書かれた看板と、四人くらい座れる樹のベンチがぽつんと置かれているだけ。

 三百六十度、見渡す限り、水色の空と水色の海。

 パウダーのような真っ白い砂浜に、いろんな色と形の貝殻が転がっていて、可愛らしい小さなカニさんが横歩きをしている。

 私の耳に聞こえてくるのは、綺麗な砂浜に打ち寄せる静かな波の音だけ。

 夏美さんが話していたとおり、本当に素敵なところ。

 長い時間を掛けて来た甲斐があったと思った。
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