明日の蒼の空
「さあ! バカンスを満喫しましょう!」
 夏美さんが大きな声で叫んだ。

 荷物をベンチの上に置いて、明るいお日様の光がサンサンと降り注ぐ青空の下、砂浜にビーチパラソルを立てて、レジャーシートを広げた。

 私とりさは浮き輪を膨らませて、さっそく水着に着替えた。

 この世界に来てから初めての海。どこまでも透き通った水色の海。泳がずにはいられない。

 夏美さんが水着に着替えている間に、私とりさは浮き輪を腰にはめた。

 りさと手を繋いで砂浜を走り、海に飛び込んだ。

 美しい海の上でゆらゆらゆらゆら。まるでクラゲになったような気分。

 りさも気持ち良さそうにゆらゆらゆらゆら。

 波がとても穏やかなので、安心して浮かんでいられる。

「蒼衣! りさ! 巨大なサメが来たから! 早く砂浜に上がって!」
 夏美さんが突然、大きな声で叫んだ。

 サメは怖い。サメは怖い。もたもたしていると、サメに食べられちゃう。

 私は慌てて、りさを助けに行き、大急ぎで砂浜に上がった。

「今のは冗談よ。サメなんか来ないから、安心して」

「もう、そんな悪い冗談はやめてくださいよ」

「蒼衣とりさの必死の形相、すごく面白かったわよ」
 夏美さんがお腹を抱えながら笑っている。

 とても大きな笑い声。

 こんなに笑っている夏美さんを見たのは久しぶり。

 ナイス! 私とりさの必死な形相。
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