明日の蒼の空
 日曜日、私は早朝から地上の世界に降りた。



 春子さんは六時に起床。

 洗濯機を回している間に朝食作り。

 洗い終えた洗濯物をベランダの物干し竿に干して、日菜子ちゃんと寛太くんを起こしにいく。

 母子三人で朝食を食べて食器洗い。

 三人分の昼食と日菜子ちゃんと寛太くんのおやつを用意して寝室に入る。

 メイクをして服を着替えて出勤。

 一時十二分に帰宅して、母子三人で昼食を食べる。

 走って職場に戻り、お母さんからコンビニの店員に変身。

 六時過ぎに職場を出て、百円ショップでお買い物をして帰宅。

 日菜子ちゃんと寛太くんに声を掛けて、コップ一杯の水を飲む。

 服を着替えて洗濯物を取り込んで、夕食作りに取り掛かる。

 母子三人で夕食を食べて食器洗い。

 母子三人でお風呂に入る。

 子供部屋で日菜子ちゃんと寛太くんと一緒に遊び、十時過ぎに日菜子ちゃんと寛太くんを寝かしつける。

 洗濯物を畳んでダイニングの椅子に座って家計簿をつける。

 寝室に入り、お肌のお手入れ。

 十一時過ぎにベッドに入り「節約、節約」とつぶやいて、電気スタンドの灯りで読書。

 今日の就寝時間は、十一時五十七分。



 仕事、家事、育児を一人でこなしている春子さんには本当に頭が下がる。

 自分がいかに恵まれた環境で生活しているのかを痛感する。

 いつか体調を崩してしまうのではないかと心配になる。

 日菜子ちゃんと寛太くんが頼れるのは春子さんだけ。

 どうにか元気でいてほしい。
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