マジカル・リリック~魔法学園の危機!?~
「なんで宝石着けないのよ。」


こいつの言うとおり俺がつけていたのは金属ばっかりで宝石は一つも無い。
宝石は金属の数十倍力を抑えてくれるからもってこいなんだけど・・・。


『だってこの学園、外出できないし。金もないし、つても無い。』

「ふぅん・・・。」


城山・・・だっけか?
そいつは考えるように顎に手を添えた。


なんか嫌な予感するんですけど・・・。


「私が宝石あげるからこの学園に残りなさい。」

『ヤダ。』


こういうときの予感って絶対的中するんだよ。


「いいじゃない。タダよ、タダ!」

『外出て稼ぐしいい。』

「人の好意は素直に受け取りなさい!」

『ぐえっ。』


首を掴まれて変な声が出る。


「わかった?」


そのときの彼女は悪魔に見えた。


『は゜い゜・・・。』


こうして俺の平凡な日々は終わりを告げた。



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