独り占めしてもいいですか…?【完】
別に自分が恵まれているとは思わない。





俺だってただの一般人だ。

星やみんなと何ら変わりもしない。




「…もう人生の楽しみ失ったし、こうやって星と一緒にいるだけもう終わってるわ」


「おいっなに失礼なこと言ってんだよ」





星の言葉を無視しながら大きなため息をついた。





「なぁ、美生ちゃんと何があったわけ?」


「え…」





なにかあった?って聞かないんだな。


伊達に長いこと星と友達やってないってことか。





小さく笑うと口を開いた。





「俺の恋、終わったんだよね」





そう呟くと、雲一つない清々しい青空を見上げた。





星にこんなこと言うなんて、俺どうかしてるな。





「はぁ!?それ、どういうことだよ!詳しく説明しなさい!」





星は何故か焦った様子で、かなり驚いた表情を浮かべていた。
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