独り占めしてもいいですか…?【完】
あっ千景っ





眠そうに少し欠伸をしながら教室へとやってきたのだった。





いつもの如く、すぐさま千景の周りを女の子たちが囲み、目をハートにさせていた。





あぁ、やっぱかっこいいよ。


眠そうにしてるけど、昨日あれから寝れなかったのかな?





そんなことを思いながら、私も目をハートにさせていた。





「ねえねえ千景くん!今日の放課後、みんなで遊びに行かない?」





一人の女の子がそう言ったのが聞こえた。





千景…行くのかな?


優しいし、断る理由もないから、きっと行くよね。





「私、ちょっとトイレに…」





なんとなく聞くのが嫌でこの場を離れようとした。
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