独り占めしてもいいですか…?【完】
「じゃあ…一緒に帰ろ、千景」





私は千景の顔をみて、にっこりと笑った。





一緒に帰れるのが嬉しすぎて、顔に出てたかもっ





「お、おうっ」





あれ?千景どうして今、視線逸らしたんだろう?

もしかして一緒に帰ろって言ってくれたのはお世辞だったとか!?





どっ、どうしよう…!

私つい嬉しくって帰ろって言っちゃった…





「千景くん…美生のこと、よろしくね?」


「…分かってるよ」





はるちゃん何かすっごく楽しそうな顔してない!?


それに千景もちょっと顔赤いような…





はるちゃん、千景になんて言ったんだろう。

ぼーっとしてて聞き逃しちゃったよ。





…気になる。





それから3人で楽しく話をしていると、あっという間にお昼休みは終わった。





それぞれ自分の席へと戻り、午後の授業を受けた。





千景と一緒に帰るの楽しみだな。

早く放課後にならないかな~





私は口元を緩めながら放課後がくるのを待ち望んだ。
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