独り占めしてもいいですか…?【完】
「えっ!?そうなの?てっきり一緒に宿題でもやってるのかと思ってた」
「終業式の日に田舎のおばあちゃん家に行くって言ってたのは聞いたんだけど、連絡も取り合ってないから何してるのかは分かんない」
千景からメール来ないかな、とか電話が来ないかな、とか淡い期待はしてたけど…
やっぱ期待するだけ無駄だった…かな。
かと言って、私からメールする勇気もないし…
「こうなったら千景くんの家へ押しかけちゃえば?」
「おっ、押しかけ!?無理だよそんなの~…まず千景の家は中一くらいの時から私、立ち入り禁止になってるし」
「は?なにそれ」
はるちゃんは目を真ん丸にさせていた。
中一くらいの時、突然千景に❝美生は俺の家に来ちゃだめ❞って言われた。
なんで?って聞いても千景は答えてくれなかった。
「終業式の日に田舎のおばあちゃん家に行くって言ってたのは聞いたんだけど、連絡も取り合ってないから何してるのかは分かんない」
千景からメール来ないかな、とか電話が来ないかな、とか淡い期待はしてたけど…
やっぱ期待するだけ無駄だった…かな。
かと言って、私からメールする勇気もないし…
「こうなったら千景くんの家へ押しかけちゃえば?」
「おっ、押しかけ!?無理だよそんなの~…まず千景の家は中一くらいの時から私、立ち入り禁止になってるし」
「は?なにそれ」
はるちゃんは目を真ん丸にさせていた。
中一くらいの時、突然千景に❝美生は俺の家に来ちゃだめ❞って言われた。
なんで?って聞いても千景は答えてくれなかった。