不器用な彼に恋した私。
序章







なーんでこんな彼氏なのかなー。


なーんで私がこんな奴の彼女なんのかなー。












「っ…、翔さん。待って。」
「あー!5分押・し・て・るっっ!」

まだまだ寒い街。
見渡す限り、恋人しかいないデートスポット。
私、井上 藍は、分刻みのデートに疲れてきた頃。

新しく買った可愛いピンクのパンプスのせいで脚はボロボロ。

かと言ってさ。
カワイイの一言もなく、

『1分59秒、遅刻。』
でデート開始だよ?

あ〜、帰りてぇ。と本音。



「……ぁっ、痛っ、、次はどこ?」


「黙ってくれ。もっと遅れる。」

1時間弱のデート。
結構説得して付き合って1年後、今日記念日にデートする事になったけど。、、


カフェにTOEIC問題集。
……あの、いや。
仕事をグレードアップさせるのは構わない。


せめてさ、彼女といるだけでもさ。



って、結局、私いてもいなくても昔のあなたの生活としては変わんないじゃん!!

半べそかきながら私は、10メートル先を歩く翔さんについていく私は。


ちょっと頭が逝かれてる。
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