クリスタルハート
「前から気になってたんだけど、その左手の甲の絆創膏どうしたの?けが?」

バチッ…。
線香花火が落ちた。

「…。」

私はスクッと立って「もう、帰る。」と言って、公園を出た。

後ろから一ノ瀬が追いかけてきた。

私の肩に手をポンッとおいた。

「何かよく知らないけど、気にす…。」

パシンッ!!

「触らないで!!」

私は走ってその場から逃げた。
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