ただ、守りたい命だったから
「よかったの?慈季くん、櫂琉くんに預けて?」

『大丈夫よ!育児は慣れたものよ。それにお昼から合流するんだし。慈季も少しはお出かけできるからね。』

二人で観光しようと私の車で移動中。

『それより私も育児ばかりで、久しぶりに遊ぶの。だから、楽しみ!今日さ、ホテルあるんだろうけど、うちに泊まらない?』

「いいの?」

『部屋なら余ってるし、慈季も夜泣きしなくなってきたし、寧々がよかったら…だけど。』

「泊まる!じゃあ、明日の洋服買っちゃお。ホテルに取りに行くの面倒だし。」

『やった!楽しみ~!今日夜、バーベキューしよーって、櫂琉と言ってたのよ。』

すっごいウキウキしてきた!

テンション上がる!

買い物しながら、見るのは慈季のものばかり。

母親って、そうなっちゃう生き物なのかしら?

『ねぇ、慈季にこれ合うと思わない?』

「うん!可愛い。ヤバいね。天使が本物の天使になっちゃうよ。」

迷うなぁ。

久しぶりに充実した買い物だった。

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