ただ、守りたい命だったから
「潤っ、慈季っ!離れたくないんだ。頼むから見捨てないで。オレをキライでも傍に居させてくれ!」
90度に曲がった腰で、頭を下げる薺。
薺親子はきぃちゃんに送られ、病室にやってきた。
目の下はクマがひどく、髪の毛もボサボサ。
イケメンと騒がれる薺の面影は、もはや何処にもない。
慈季は今日は起きていて、私の腕の中でスタイをガジガジ噛んでいる。
歯が生えてきてるから、気持ち悪いのね。
ヨダレをタオルで拭いてから、歯固めのオモチャを持たせる。
「まんまっ、まんま!」
最近よく言うけれど、ママって言ってくれてるのかな?
「ママ、上手に言えるなぁ~。」
そう言って、櫂琉は慈季の頭を笑顔で撫でる。
なんだか緊迫してるはずなのに、慈季のおかげでホンワカモード。
「慈季~。カイって言ってみな?」
『それは難しいでしょ。』
言わせようと必死な櫂琉。
「ん~~。パパっ!パパパパ。」
手足をジタバタさせながら、薺に向かって何度も繰り返してる慈季。
…パパって、言ってるのよね?
わかるの?
初めて聞いた。
「慈季?パパって言ってくれたのか?!」
薺は大粒の涙を溢しながら、慈季の指にそっと触れる。
「慈季、大好きだよ。ほんとに悪かった。」
「パパパパ。」
慈季は持っていたオモチャで、薺をガンガン叩いてる。
90度に曲がった腰で、頭を下げる薺。
薺親子はきぃちゃんに送られ、病室にやってきた。
目の下はクマがひどく、髪の毛もボサボサ。
イケメンと騒がれる薺の面影は、もはや何処にもない。
慈季は今日は起きていて、私の腕の中でスタイをガジガジ噛んでいる。
歯が生えてきてるから、気持ち悪いのね。
ヨダレをタオルで拭いてから、歯固めのオモチャを持たせる。
「まんまっ、まんま!」
最近よく言うけれど、ママって言ってくれてるのかな?
「ママ、上手に言えるなぁ~。」
そう言って、櫂琉は慈季の頭を笑顔で撫でる。
なんだか緊迫してるはずなのに、慈季のおかげでホンワカモード。
「慈季~。カイって言ってみな?」
『それは難しいでしょ。』
言わせようと必死な櫂琉。
「ん~~。パパっ!パパパパ。」
手足をジタバタさせながら、薺に向かって何度も繰り返してる慈季。
…パパって、言ってるのよね?
わかるの?
初めて聞いた。
「慈季?パパって言ってくれたのか?!」
薺は大粒の涙を溢しながら、慈季の指にそっと触れる。
「慈季、大好きだよ。ほんとに悪かった。」
「パパパパ。」
慈季は持っていたオモチャで、薺をガンガン叩いてる。