ただ、守りたい命だったから
「潤さんっ!慈季くんは??」
薺のご両親が慈季の入院を聞きつけて、2日後に来てくれた。
『大丈夫です。落ち着きましたから。』
「そう、よかったわ。こんなに小さいのに、よく頑張ったわね。」
「潤さん、悪かったね。話しは聞いたよ。離婚しなさい。薺は必要ないだろう。櫂琉くんがいれば充分だ。」
「あなたっ?!」
薺父の言葉に焦る薺母。
「自分の息子を守れなくて何が父親だ。一番に心配するのが家族だろう。それができない薺はまた二人を傷つける。きっとまた…二度目があってからじゃ遅いんだよ。」
薺父からは怒りと呆れが感情として伝わってくる。
『すみません…。慈季を心配し、守ろうという気持ちのなかった薺を今は信用できません。比べては駄目な事はわかっていますが、あの時櫂琉の方が父親らしい行動でした。私達を庇い、レスキューを呼び、慈季に呼び掛け続けてくれました。ハワイに転職までさせてしまったのに、申し訳ありません。』
言い終え、おもいっきり頭を下げると。
「潤さん…。」
薺母は泣いている。
私の頑なな心のせいで、泣かせてしまっている。
でも、到底許す気にはなれない。
「潤さんが謝ることはない。綺壱くん、しばらく日本に薺を連れて帰ってもいいかい?どうせこちらにいても、役にはたたないだろう。」
病室の隅で静観していたきぃちゃんが一歩前に出て。
「はい。家にいますのでご案内します。」
病室のドアを開けて、二人を促す。
薺父は泣いてる薺母を支えるように肩を抱き、病室からでていく。
「潤さん、また明日来るよ。明後日帰国するから。」
『はい。お気をつけて…。』
私はそれしか言えなかった。
薺のご両親が慈季の入院を聞きつけて、2日後に来てくれた。
『大丈夫です。落ち着きましたから。』
「そう、よかったわ。こんなに小さいのに、よく頑張ったわね。」
「潤さん、悪かったね。話しは聞いたよ。離婚しなさい。薺は必要ないだろう。櫂琉くんがいれば充分だ。」
「あなたっ?!」
薺父の言葉に焦る薺母。
「自分の息子を守れなくて何が父親だ。一番に心配するのが家族だろう。それができない薺はまた二人を傷つける。きっとまた…二度目があってからじゃ遅いんだよ。」
薺父からは怒りと呆れが感情として伝わってくる。
『すみません…。慈季を心配し、守ろうという気持ちのなかった薺を今は信用できません。比べては駄目な事はわかっていますが、あの時櫂琉の方が父親らしい行動でした。私達を庇い、レスキューを呼び、慈季に呼び掛け続けてくれました。ハワイに転職までさせてしまったのに、申し訳ありません。』
言い終え、おもいっきり頭を下げると。
「潤さん…。」
薺母は泣いている。
私の頑なな心のせいで、泣かせてしまっている。
でも、到底許す気にはなれない。
「潤さんが謝ることはない。綺壱くん、しばらく日本に薺を連れて帰ってもいいかい?どうせこちらにいても、役にはたたないだろう。」
病室の隅で静観していたきぃちゃんが一歩前に出て。
「はい。家にいますのでご案内します。」
病室のドアを開けて、二人を促す。
薺父は泣いてる薺母を支えるように肩を抱き、病室からでていく。
「潤さん、また明日来るよ。明後日帰国するから。」
『はい。お気をつけて…。』
私はそれしか言えなかった。