そのイケメン、オタクですから!
中学3年生の春、健くんに初めて彼女が出来た。
1学年下の可愛らしい子で、健くんは完全に舞い上がってた。

「女って何をプレゼントしたら喜ぶ?」とか「デートってどこに行けばいい?」とかよっちゃんと私、よく相談されたっけ。

でも3か月ぐらい経った頃に急に彼女が健くんを避けるようになって、健くんは振られた。
実は同級生に新しい彼氏がいたらしい。

「あんなかわいい子が俺みたいな奴に本気になるわけないよなー」
って健くんはへらへらしてたけど、よっちゃんはそんな健くんの思いっきり殴っていた。

「振られて悲しいなら、もっと悲しそうな顔しなさいよ! 強がってんじゃないわよ。ばーかっ」
傷口に塩を塗るような言い方だったけど、口にしながらよっちゃんは大泣きしていた。

健くんの代わりに泣いてたんだと思う。
あの時から二人は喧嘩友達になった。

……もしかしたら健くんもよっちゃんの事好きなのかもしれない。

「本当はずっと留愛に言いたかったの」って言ってくれたよっちゃん。
応援してるからね。
< 69 / 193 >

この作品をシェア

pagetop