うそつきなあなたへ
水筒の中身を飲んで、しばらくして落ち着いてからランプの持ち主は
「お嬢ちゃん、どっから来たんだ」
ときいてきました。
「村から来たの。お母さんに頼まれてお使いにきたんだけど、いつもの道を歩いていたのに村に帰れなくなっちゃった」
ランプの持ち主は、そうかといってしばらく考えこんで
「こりゃあ 境界を超えてきちまったかもなあ」
と言いました。
「どういう意味?」
「お嬢ちゃん 残念だかこの国には村はないんだ」
「そんなことはないわ! 私は、村からきたもの!」
声を荒げる少女を宥めながら、ランプの持ち主は続けました。