年上の君へ


そうだ、この前美憂ちゃんに話しかけられたんだよねー
その内容は私にとっては結構キツめ。

『なつちゃぁん!』

って話しかけられたから『何?』って答えたね

『わたしぃ遠藤先生がぁ好きなんだけどぉ』

そんなのは知っていた。
この学級の女子ほぼが遠藤先生のこと好きなんじゃないかな?

『だからさぁ、なつちゃんにもぉ美憂の恋手伝ってほしいのぉ』

私は正直嫌だった。
無理だけどこの恋は邪魔してほしくなかったから。

でも、私はね…

『うん、いいよ。』

って答えちゃったの。
本当にだめでしょ?弱いでしょ?

『やったっ!ありがとぉなつちゃんだぁいすきぃ』

だって叶わない恋なんだし、いっそのことこうした方が楽なのかもしれないからね。

< 9 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop