それが辛くても愛してるから
自分





第1章 最初の記憶




私の最初の記憶は、鼻をツンと突く異臭の部屋だった。
私の居たその場所は4畳の古い集団住宅だった。
しかし、
その時の記憶は定かではない。

なぜか。それは、私はその時、虫の息だったからである…。
「お、おか、さ、ん…痛い。痛いよ…」

それが、あの時、あの部屋で発した最後の言葉だったように思える。





< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop