それが辛くても愛してるから
しかし、ここは答えるのが道理だと思い、答えることにした…。

「私だっ........こ..……したい。」

自分でも上手くは言えなかったことに気づいている。でも、こんな事を十の女の子が口にしてもいいのだろうか。

「何だって?聞こえないよ…。もしそれが君の望みならば、大きな声で言った方がいいよ。僕が力を貸してやる。」

私は意を決して言葉に、大きな声で、言った…
もう後戻りはできないと思っていても、それは、私にとって意味のある事だと思ったから…。

「私は母親を殺した奴をこの手で殺したい。」

その言葉と、自分の中の感情が、混ざり合わさり、自分でも身震いをする程の、淡々とした殺気が出た…。今まで余裕だった汜の目も少し揺れた。

「ふっ…。思った通りだ。しかし、これが十の女とは思えんな。よし、僕が今からMasterだ。指導者の言うことは絶対。以後これを守れ、黝。」

私はこの時、この汜という男にも、身震いを起こした。何故か。それは、この人の眼があまりにも、優しく残酷に見えたから…。

「That would be fine.Master.」(「承知しました。マスター。」)

私には、この人の指導を受ける実用性があると理解をした。この人の眼を見て、この人は何人もの人達を殺してきたのは間違いない…。その死者に対してなにも思わずに…。だからこそ、あんな残酷で優しい眼が出来るのだと直感的にそう思った。

「よろしい。黝は英語も出来るんだね。おいで。色んなことをこれから教えてあげよう…。」





これが、私とマスターとの最初の出会いだった

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