俺様副社長のとろ甘な業務命令



「今は、俺の事しか考えるな」


独占欲をむき出しにしたような言葉に、ドクンと鼓動が高鳴る。

そんなこと気にも留めなさそうな副社長が、ちょっと不機嫌になっているこの状況にキュンときてしまっていた。


「いつも……副社長のことしか、考えてないです」


恥ずかしい気持ちもあったけど、素直にそう言ってみる。

再び顔を見せた副社長は、今度は満足そうに微笑を浮かべてみせた。


「……で、あの、何日なんですか?」

「……だから、教えないって」

「えっ、何でですか。それじゃお祝いしたくてもできないし」

「じゃあ、キスして。佑月から」

「えっ!」

「できたら教えてやるよ」


私がもじもじしてしまうのをわかっていて、何て意地悪を言うんだろう。

いきなりの要求に困る私を、副社長は勝ち誇った笑みを浮かべて見つめている。

この悪戯な表情はそれが済むまで許してくれなさそうと諦め、私はおずおずと副社長の首に両腕を回す。

引き寄せるようにしてそっと口付けると、副社長はフッと笑ってそのまま私を抱き締めた。

自分からしたキスのせいで心拍数が心配になるほど上がっている。


「しましたよ。教えてください」

「……ああ、わかった。教えるけど……」

「ひゃっ」


抱き締めた首筋に唇を這わされ、思わず声が出てしまう。

副社長は素肌にキスを落としながら「あとでな」と甘く囁いた。


このままはぐらかされるんじゃ……なんて思ったけれど、すぐにそんなことを考える余裕なんてなくなっていた。





おまけ★ Fin


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