俺様副社長のとろ甘な業務命令


「樋口朱里、いいよね。朝ドラ女優っていうのもポイント高いし」

「最近見ない日ないって感じだよな」


集まった面々へも樋口朱里は好印象。

心の中でガッツポーズをする。


「副社長は、どうです?」


牧瀬部長に話を振られた副社長は、一人どこか難色を示すように黙っている。

その様子に全員が口を閉ざし副社長に注目した。


「個人的な意見ですが、私はモデルの佐田アヴェリーが華やかさでは断トツだと思います」


佐田アヴェリー、ね。


確かに、カリスマモデルの彼女は候補者の中では絶対的に目を引く存在ではある。

ハーフで目鼻立ちも綺麗だし、化粧映えもすること間違いなしだ。

モデルとして若い世代への影響力も現時点でかなりある。


「なるほど……。確かにそうですね。本業がモデルだから、ビジュアル的にも申し分ないでしょうし」


牧瀬部長は納得したように頷き資料に目を落とす。


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