私の彼氏は超肉食系
『休憩時間の途中ですが、スター感謝大会恒例の出演者お宅訪問! 今回の犠牲者はこの方たちだ。』

突然、場内にアナウンスが入る。

犠牲者に指名されたのは、女性タレントの2人。

私は入っていないらしい。

彼女たちはアナウンスと共に悲鳴をあげる。

「これって、恒例じゃなくて初めての企画よね。」

「うん。僕も毎回出ているけど初めてだな。他の特番での録画企画なら珍しくないけど、これ生中継だよね。」

一人目のタレントの部屋に潜入中。

もちろん『都内某所』とテロップが入っている。

「イヤよ! やめて! この部屋はダメなの! ダメなのよ!」

部屋の扉や冷蔵庫の扉が開けられたり、押し入れをのぞき込まれたりされるたび、悲鳴をあげてリアクションが凄い。

そのほとんどが汚部屋というほどのことでもない。

普段から片付けているのだろう。

「ほら、ああやって、弱いところをさらけ出すと好感度が上がるんだ。君も機会があったら、やったほうがいいよ。」

「無理。私には無理。」

「君のことだから、無表情になりそうだ。でも最低限、泣き真似くらいはできるよね。」

「はあ。」

一人あたり5分ほどの時間、声が枯れるまでリアクションし続けている。尊敬するよホント。

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