気づけよ…馬鹿

優しい人

秀太が好きなんだ
って実感してからドキドキが止まらない。

でも…その前に蓮君にお断りしなきゃ。

最低だよね…
今日勝手に帰ってきちゃったし

私は蓮君にLINEを送った


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蓮君。今日はごめんね
明日話があるの。

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そう送るとすぐ

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分かった
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と返ってきた。

もしかしたら、友達にも戻れないかも知れない…

でも言わなきゃ…


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次の日

私は蓮君とお昼に話す約束をした。

「よし。行って来る…」
「うん..頑張れ!!」

こっちゃんには言ってあるんだ…

そしたら…

『はぁ…やっと気づいたのね。遅いわよ..』

なんて言われた。

『っえ?!分かってたの…?!えっ?!
私が知らない前に…?!』

そうだよ!!そうだよ!!

『うん。じゃあおやすみ』

って言う感じだったんだぁ…

知ってるって..ち、超能力者!

って事で行ってきます。

私は中庭に向かった

「蓮君…」

私が行くともう蓮君は来ていて
ニコニコ笑っていた

いつもと変わらない…

て怒ってるよね…謝らなきゃ

「蓮君…あのっ。」

「結菜ちゃん…次どこデート行こうか..?」

私が話す前に蓮君が話を塞いで、
話してきた。

笑ってるけど目が笑ってない…
悲しい顔してる…

言わなきゃ…

「蓮君あの…」

「なぁに…?別れ話?」

「えっ…あっ」

蓮君からいって来る何て…

「俺がそう簡単に良いって言うわけ?」

え…
蓮君からは笑顔が消えていた。

蓮君ってこんな人だったの...?!

怖いっ…でも言わなきゃ
私が悪いんだ

「た、ただで許してもらえるなんて思ってない…私のわがまま…で
蓮君を振り回してごめんなさい…
その…あの…」

「…………ふっはははははっ..」

「へ..?!蓮…君…??」

蓮君はお腹を支えて笑っていた。

「ごめん…結菜ちゃん。
ちょっとからかった。」

「へ…?!ひどい」

「ごめんごめん…
俺ね…若干分かってたんだ。
多分いつか結菜ちゃんは自分の気持ちに気付いて俺から離れるのかな…?って思ってた。」

「へ…そんな。私…」

「でも…結菜ちゃんの事は本当に
好きだったよ…」

「っ…」

「ほら…そんな泣きそうな顔しないで..?
これからも友達として宜しくね…」

「うん!!」

私は精一杯の笑顔で頷いた

「もー。そーやって可愛く笑わないでよ…諦められなくなっちゃうでしょ..?!」

ドキッ

「や、辞めてよ.?!蓮君ありがとう」

あ…今始めてドキッとしたかも。

でもこのドキッは友達としてのかな…?


蓮君本当優しい人で良かった…
ありがとう。好きになってくれて

蓮君から去る時…
蓮君は悲しそうな顔をしていた

でもそれは見なかった事にした

私がやることは…

秀太に伝えなきゃ…

私は走り出した。

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