毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
起き上がろうとするけど
起き上がれない。
光君が、私の両手をぎゅっと押さえつけている。

―――男の子の力って、すごく強いんだな。
   なんて、のんきなこと考えてる
   場合じゃないっ!!

光君が、ゆっくりと顔を近づけてくる。

「僕が男だってこと
 忘れてないですか?」


キスされるって思って
思わず目をつむった。



クックック
と、笑い声。
ゆっくりと目を開けると、ニヤっと笑う光君の、悪魔のような微笑み。

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